SHENLONG          Modeled by Wikky 

使用キット: 1/100HG シェンロンガンダム

■製作者コメント■


まずは、今回のこのコンペの趣旨であるところの「完成させるのが目的」と言うところより、本作品の製作意図を説明します。これは参加要望の時にもいったとおりですが、以前よりプロポーションが気に入っていたこの「HG 1/100 シェンロンガンダム」をいつかは完成させたい、と言う思いと、目標として劇中でも印象的なドラゴンハングやビームグレイヴを使った大胆なポージング再現させる事でした。そのためにポイントとして、足首、胴体を中心に工作をしました。
それでは、それら主だった各工作箇所の説明を致します。

○胴体 ポージングに対しネックになっている箇所が2箇所ほどあったのでそこを改修しました。
肩 ・ ボディの円形のモールドごと切り取り、WAVEの「Uバーニア2」の適当な大きさの部品を長さを詰めて、イエローサブマリン関節技で胴体内部で接続、これで肩軸で上下前後の可動が出来るように成りました。
胸 ・ わきの下の一段すぼまった辺りで、上下に切り離し、上部には肩軸のポールジョイントの接続部とするフレームへ上下方向に、コトブキヤのポールジョイントを仕込み、下部にはレジンを流し込んで中身を詰めて上下のポールジョイントの接続とし、胸のラインで前屈出来るようにしました。そして、可動した際に、胸前面の赤いアーマーパーツが、コックピット部に当たり可動を妨げるので、これを上部パーツへポールジョイントで接続しました。

○脚部 唯一、若干プロポーションの変更のあった箇所です。
・ 全体的に太目の印象の有る脚部ですが、それに対しヒザ関節パーツが異様に細く感じられたので、これを左右で1ミリずつ幅増しをし、それに伴い太もも・ふくらはぎパーツの軸受けのところを切り欠きます。また太ももは下半分に裏打ちをしてなだらかにスネにつながるよう丸く削りこみ、可動範囲の拡大と言う事で太もも⇔腰の接続部の辺りを大きく切り欠いてあります。しかしながら、ここはキットのままのポリキャップでは強度に問題が有り、関節を作り起すべきだった思いました。
・ 可動範囲の拡大と言う事で、わざとヒザの関節パーツを前後逆に使っています。この事で軸に対し薄い方が背面側に来るので、ひざ可動範囲は90度以上を確保する事が出来ました。

○足首 今回の製作過程で一番悩んだ箇所です。
・スネの下端部の足首アーマーのモールドのところで一度切断し、スネ側にエポパテを詰めて足首アーマーの方にポールジョイント(関節技)を仕込みました。足首の関節自体はキットのままを使用しています。この2重関節工作のおかげで、大きく脚を開いてもきちんと接地し、脚のすわりが良くなりました。
・足首自体もつま先の方の赤いパーツを、足の甲の形に合わせてくりぬき、甲の部分と脚の平のパーツの間にポールジョイントで関節を設けて、踏ん張った姿勢でもつま先がきちんと接地するように改造しました。

以上が主だった改造点となります。その他は以下のような点を心がけ基本工作を行いました。
・バンダイエッヂの処理
・比較的目立つアーマー裏のモールド追加
・ウルさ目なキットのモールドの削減
・露出しているヒジのポリキャップの処理
・手首パーツ
この内、ヒジのポリキャップに関しては、B-CLUBのWシリーズのポリキャップ隠しを入手できたので、それを使いました。
手首パーツに関しては、BBSでいろいろと教えていただいたのですが、結局のところ一番変則的な指の並びをしていて、逆に汎用的な「陸戦ジム用 HDM」を使いました。

塗装に関しては全てGSIクレオスです。
白・・・No.316 ホワイトFS17875
青・・・FGガンダム用カラー CG08ブルー1
赤・・・FGガンダム用カラー CG02レッド1
黄・・・ウイングガンダム Ver.Ka用 CG65イエロー2
グレー・・・No.37 RLM75グレーバイオレット+シャインレッド少々
バーニア・・・No.61 焼鉄色
スミイレ後、全体にフラットクリアーを吹いて完了です。

最後に、長年作ろう作ろうとして手をつけることのなかったものを完成させる事が出来た事と、こう言った意義有るコンペを開催して頂いた しるびぃ 氏に感謝と、私の不誠実さがいくらかでも負担をかけてしまったであろう事を誤らせて頂きます。


しる妻コメント
シェンロンということで・・下段左から2番目がお気に入りショットです^^
コメントを読ませて頂いて、ポージングというのはやはり大切な事なのだと私も思いました。
自分の中で描くスタイルをどう再現していくか?は永遠のテーマだと思います。
今回の作品は腰と足をかがめて今にも動き出しそうですね。

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